どうもカナダで18歳でパイロットライセンスを取得したShionです。
今回は海外でパイロットライセンスを取得する際の大きな不安要素である英語について筆者の実体験に基づいて語っていこうと思います。
「海外でパイロット留学するときはあまり英語力は要らない」「カタコトでも理解できれば十分」という通説もよく目にしますが、実際のところどうなのでしょうか。
今回の記事では航空留学に必要な語学力について考えていこうと思います。
筆者の英語力について
まずは執筆している筆者自身の英語力について共有していこうかと思います。
私は英語が全く喋れない両親のもとに生まれた純然たる日本人です。
幼少期は英会話教室に通っていた時期もありますが、ちゃんと英語を学び始めたのは公立中学校の学校の授業からです。
身の回りに英語話者が居たような経験はなく、洋楽や洋画には全く触れずアニメとJ-Popで育ちました。
中学2年生の頃に、「海外旅行がしたい」と両親に話したところ2週間の単独バンクーバー留学を贈られたところから私の英語に対する向き合い方が変わりました。
初海外にも関わらず1人で家から数日出たことすらない13歳を北米に送り込むというのは今から思い返してもなかなかスパルタです。
その後、高校のプログラムで再びバンクーバーへの3ヶ月程度の留学に加えて、ダブルディプロマという制度で日本とアメリカの高校を同時に卒業したり、アメリカの大学にオンラインで通っていたりでなんだかんだ喋るには困らない程度の英語力を持っています。
パイロットライセンスを取得した当時の英語力はIELTSで6.5から7.0程度でした。
最低限必要な英語力は?
それでは一旦、最低限必要な英語力についてまとめてみたいと思います。
カナダの場合、一定レベルの英語力が求められる場面は以下の2つになります。
- 入学時
- Aviation English Proficiency Test (航空英語能力証明)
入学時に関してはフライトスクールごとに要件が全く異なるため各々の入学を検討している学校のホームページなどで比較検討してください。
なお英語の要件を求めない学校や非常に低い値を要件として設定している学校も多いのでこちらに関しては特に気にすることはないかと思います。
航空英語能力証明とはPrivate Pilot License以上の資格を発行する際に必要な語学力を証明するテストで、カナダの場合は試験官と電話で口頭のテストを行います。
管轄する国により評価基準の違いやテスト形式の差異がありますがカナダでは免許の発行にLevel4以上が必要です。
カナダのLevel4に関してはある程度日常会話ができれば問題なく合格できるレベルかと思います。
*筆者の周りの合格者を見て感じた主観です
カナダのAviation English Proficiency Testに関してはLevel5が実質廃止されているなどローカルなルールがいくつかあるので近日記事にさせていただきます。
ここでわかる通り免許を取得するために必要な”名目上の英語力”は非常にレベルが低いため、これが「航空留学に英語力は必要ない」という主張の根拠となっています。
しかしながら、不測の事態への対応や管制官の普段と異なる指示を正しく理解するなどイレギュラーも想定すると実際に必要な英語力はもっと高いレベルが要求されるというのが筆者の見解です。
以下にてその根拠と実際に要求されるレベル感について解説したいと思います。
実際に必要な英語力は?
結論から申し上げると、筆者の考えでは渡航前までに必要な英語力は最低でもIELTS 6.0以上です。
たとえ学校の入学要件に英語力が明記されていない場合でも、手続き時の受け答えの印象などをもとに、語学学校の受講を勧められたり、フライト訓練の開始を無期限で延期されるケースがあります。
実際に筆者の先輩の中にも、数ヶ月間担当教官が割り当てられていない方が複数いた一方で、筆者自身は入校から2週間ほどで教官が決まり、その先輩たちより先に訓練を始めることができた経験があります。
当たり前のことですがフライト訓練は、基本的に教官と二人きりのコックピットで行われるため、円滑なコミュニケーションが最低条件となります。
慣れない操縦で焦ったりイレギュラーが発生した際も外国人の教官である限りは日本語に逃げることはできません。
また単独飛行中に管制官から普段とは異なる指示が与えられる場合もあり
IELTS 6.0のレベルであれば、慣れた表現や馴染みのある語彙を使ってある程度意思疎通が可能であるため、訓練が可能なひとつの目安になると考えます。
もちろん、IELTS 6.0が十分な英語力だとは言いませんが、現地での英語力の伸びも見込めるため、自信がない方はまずこのレベルの取得を目指して勉強を始めると良いかと思います。
航空留学に必要な英語力を伸ばすには
筆者のおすすめの英語勉強法はパイロットの地上座学をオンラインで受けてみることです。
カナダは地上座学をオンラインで受講することが認められており、対面で受けてもオンラインで修了しても同じ資格(Written ExamのRecommendation)を貰うことができます。
地上座学を受講することによって英語に触れる量が増えることはもちろん、序盤で躓きがちなパイロット独特の専門用語(Carburetor heatやAltitude Indicatorなど)も覚えることができます。
用語を覚えることで教官からの指示を理解しやすく、分からないことがあれば聞きやすくなります。
カナダの主要なオンライングラウンドスクールと受講時の注意点についてはこちらでご紹介しているので是非ご覧ください。
最後に航空留学は準備が非常に大事です。
しかし情報源が限られているため、さまざまな不安が付き纏うことがあります。
AEROLINKでは実際に訓練をしているパイロットに直接交流できるコミュニティを用意しているので、是非この機会に入会を検討してみてください。
AEROLINKのコミュニティに
是非ご参加ください
- 豊富な経験を持つ教官が多数在籍
- 日米加に加えヨーロッパの訓練生も
- パイロット同士の交流や留学前の情報集めに


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