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【ぶっちゃけどうなの?】航空留学に必要な英語力ってどのくらい?
どうもカナダで18歳でパイロットライセンスを取得したShionです。 今回は海外でパイロットライセンスを取得する際の大きな不安要素である英語について筆者の実体験に基づいて語っていこうと思います。 「海外でパイロット留学するときはあまり英語力は要らない」「カタコトでも理解できれば十分」という通説もよく目にしますが、実際のところどうなのでしょうか。 今回の記事では航空留学に必要な語学力について考えていこうと思います。 Contents筆者の英語力について最低限必要な英語力は?実際に必要な英語力は?航空留学に必要な英語力を伸ばすには 筆者の英語力について まずは執筆している筆者自身の英語力について共有していこうかと思います。 私は英語が全く喋れない両親のもとに生まれた純然たる日本人です。幼少期は英会話教室に通っていた時期もありますが、ちゃんと英語を学び始めたのは公立中学校の学校の授業からです。 身の回りに英語話者が居たような経験はなく、洋楽や洋画には全く触れずアニメとJ-Popで育ちました。 中学2年生の頃に、「海外旅行がしたい」と両親に話したところ2週間の単独バンクーバー留学を贈られたところから私の英語に対する向き合い方が変わりました。 初海外にも関わらず1人で家から数日出たことすらない13歳を北米に送り込むというのは今から思い返してもなかなかスパルタです。 その後、高校のプログラムで再びバンクーバーへの3ヶ月程度の留学に加えて、ダブルディプロマという制度で日本とアメリカの高校を同時に卒業したり、アメリカの大学にオンラインで通っていたりでなんだかんだ喋るには困らない程度の英語力を持っています。 パイロットライセンスを取得した当時の英語力はIELTSで6.5から7.0程度でした。 最低限必要な英語力は? それでは一旦、最低限必要な英語力についてまとめてみたいと思います。 カナダの場合、一定レベルの英語力が求められる場面は以下の2つになります。 入学時に関してはフライトスクールごとに要件が全く異なるため各々の入学を検討している学校のホームページなどで比較検討してください。 なお英語の要件を求めない学校や非常に低い値を要件として設定している学校も多いのでこちらに関しては特に気にすることはないかと思います。 航空英語能力証明とはPrivate Pilot License以上の資格を発行する際に必要な語学力を証明するテストで、カナダの場合は試験官と電話で口頭のテストを行います。 管轄する国により評価基準の違いやテスト形式の差異がありますがカナダでは免許の発行にLevel4以上が必要です。 カナダのLevel4に関してはある程度日常会話ができれば問題なく合格できるレベルかと思います。*筆者の周りの合格者を見て感じた主観です カナダのAviation English Proficiency Testに関してはLevel5が実質廃止されているなどローカルなルールがいくつかあるので近日記事にさせていただきます。 ここでわかる通り免許を取得するために必要な”名目上の英語力”は非常にレベルが低いため、これが「航空留学に英語力は必要ない」という主張の根拠となっています。 しかしながら、不測の事態への対応や管制官の普段と異なる指示を正しく理解するなどイレギュラーも想定すると実際に必要な英語力はもっと高いレベルが要求されるというのが筆者の見解です。 以下にてその根拠と実際に要求されるレベル感について解説したいと思います。 実際に必要な英語力は? 結論から申し上げると、筆者の考えでは渡航前までに必要な英語力は最低でもIELTS 6.0以上です。 たとえ学校の入学要件に英語力が明記されていない場合でも、手続き時の受け答えの印象などをもとに、語学学校の受講を勧められたり、フライト訓練の開始を無期限で延期されるケースがあります。 実際に筆者の先輩の中にも、数ヶ月間担当教官が割り当てられていない方が複数いた一方で、筆者自身は入校から2週間ほどで教官が決まり、その先輩たちより先に訓練を始めることができた経験があります。 当たり前のことですがフライト訓練は、基本的に教官と二人きりのコックピットで行われるため、円滑なコミュニケーションが最低条件となります。 慣れない操縦で焦ったりイレギュラーが発生した際も外国人の教官である限りは日本語に逃げることはできません。また単独飛行中に管制官から普段とは異なる指示が与えられる場合もあり IELTS 6.0のレベルであれば、慣れた表現や馴染みのある語彙を使ってある程度意思疎通が可能であるため、訓練が可能なひとつの目安になると考えます。 もちろん、IELTS 6.0が十分な英語力だとは言いませんが、現地での英語力の伸びも見込めるため、自信がない方はまずこのレベルの取得を目指して勉強を始めると良いかと思います。 航空留学に必要な英語力を伸ばすには 筆者のおすすめの英語勉強法はパイロットの地上座学をオンラインで受けてみることです。 カナダは地上座学をオンラインで受講することが認められており、対面で受けてもオンラインで修了しても同じ資格(Written ExamのRecommendation)を貰うことができます。 地上座学を受講することによって英語に触れる量が増えることはもちろん、序盤で躓きがちなパイロット独特の専門用語(Carburetor heatやAltitude Indicatorなど)も覚えることができます。 用語を覚えることで教官からの指示を理解しやすく、分からないことがあれば聞きやすくなります。 カナダの主要なオンライングラウンドスクールと受講時の注意点についてはこちらでご紹介しているので是非ご覧ください。 最後に航空留学は準備が非常に大事です。しかし情報源が限られているため、さまざまな不安が付き纏うことがあります。AEROLINKでは実際に訓練をしているパイロットに直接交流できるコミュニティを用意しているので、是非この機会に入会を検討してみてください。 AEROLINKのコミュニティに是非ご参加ください
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【パイロット学生必見】パイロット留学の持ち物は?
どうも18歳でカナダへエージェントを一切使わず留学し、PPLを取ったShionです。 今回は航空留学を経験して見えてきた、パイロットならではの留学の持ち物を紹介していきます。 この記事は筆者の独断と偏見により構成されているので、「こんなものがあると便利」や「これも持って行ったほうがいい」と言うものがあれば是非コメントにて教えてください! Contentsそもそも留学って何持っていけばいいの?リュックサック(機内持込手荷物)に入れるものスーツケース(受託手荷物)に入れるもの学生パイロットが持っていくべき持ち物【重要】JCABログブック【重要】AN-2 航法計算盤【おすすめ】ヘッドセット【おすすめ】VHFレシーバー【おすすめ】サングラス【おすすめ】日本語の参考書 そもそも留学って何持っていけばいいの? いざパッキングしてみると思ったよりスーツケースが埋まらなかったり、なんか忘れているような気がしたりで不安になることってありますよね。 でも安心してください。この記事の筆者は航空留学の経験に加えて、複数回のカナダ留学経験(語学学校と現地校)とアメリカの高校の卒業を経験した、(自称)留学のプロです。 まずは航空関係なく、海外に長期間渡航する際に何が必要か考えていこうと思います。 リュックサック(機内持込手荷物)に入れるもの スーツケース(受託手荷物)に入れるもの ざっとこんなものでしょうか。私は毎回洋書を大量に買って帰ってくるので行きのスーツケースは必要最低限のみ持っていってます。 ホームステイせずにルームシェアや一人暮らしする場合には、ふりかけやパスタソースを多めに持っていくといいかと思ます。 また渡航数週間後に喉を壊す人がかなり多いので龍角散のど飴持っておくと安心です。*アセトアミノフェンなど日本と比べて配合量が多い市販薬もあるので、体重の軽い方や体調を崩しやすい方は日本の風邪薬や点眼薬を持っていくのがおすすめです。 そして筆者のおすすめはなんといってもAirTagです。海外生活、貴重品を無くしても追跡できる安心感は凄まじいので財布にパスポートケースにフライトバックなど色んなところに仕込んでいます。 それでは次のセクションではパイロット訓練生ならではの荷物を紹介していきます。 学生パイロットが持っていくべき持ち物 このセクションでは航空留学をする方ならではの持ち物を紹介していきます。 基本的には教材は現地調達ですが、日本で調達した方が安上がりなものもあります。 また日本の免許に切り替えることを視野に入れている方は日本にいる間に調達する必要があるものがあります。 【重要】JCABログブック ログブックとは全てのフライトの時間と内容を記録するパイロットにとって最も重要な書類です。 このログブックですが、日本式は海外式と比べフォーマットがかなり異なります。 日本はPIC(機長時間)の概念が異なっていたり、教官のサインが必要な点、離着陸回数も記録しなければならないなど渡航先のログブックと違う点がかなりあります。 そのため日本の免許に書き換えをする可能性のある人はJCAB式と現地のログブックの2種類に並行して記録する必要があります。 少しでも日本の免許への書き換えを視野に入れている人は渡航前にJCAB式のログブックを購入しましょう。 【重要】AN-2 航法計算盤 これは海外だとE6Bと呼ばれるフライトコンピューターです。 仕組みは全く同じですが、メモリの配置や使い方に若干違いがあるそうです。 世界中で用いられているのはE6Bですが、日本の訓練ではAN-2の使用が指定される場合がほとんどです。 そのため日本の免許への書き換えを視野に入れている人はこちらも購入する必要があります。 なおE6Bに関しては基本フライトスクールや現地のパイロットショップで売っているのでわざわざ日本で購入する必要はありません。 【おすすめ】ヘッドセット ここからは必須ではない筆者のおすすめの持ち物になります。 ヘッドセットに関しては現地でももちろん購入できますが、為替や中古流通量の影響から日本で買った方が安くなるケースがあります。 私はBOSEのA30が発表されたタイミングで旧式のA20(Bluetooth未搭載)を未使用中古で手に入れたので15万円ほど節約できました。 タイミングによって現地で買う方が安い場合と日本で買った方が安い場合があるので、是非調べてみてください。 パイロット訓練に適したヘッドセットの機種についてはこちらで紹介しています 【おすすめ】VHFレシーバー VHFレシーバーとは、航空無線に用いられる周波数(エアバンド)を受信できる機器で空港などで航空ファンが持っているのを見かけることも多いのではないでしょうか。ラジオには「受信専用のレシーバー」と「送受信可能なトランシーバー」の2種類があり、日本国内で一般的に販売されているのは受信専用のレシーバーです。 訓練においては、ATIS(気象情報)の受信や空港の混雑状況の確認、航空無線のリスニング練習などに活用できて個人で持っておくと非常に便利で練習にも役立ちます。 なお、たまに訓練中にトランシーバーを使用する機会もありますが、日本国内では送信機能付き機器(トランシーバー)の所持・使用が制限されており、訓練先で購入したとしても日本に持って帰ることができないため、必要になったら学校の機材を借りた方がいいと思います。 ちなみに、日本のレシーバーは海外でも人気が高く、ICOM、YAESU、ALINCOなどの製品は訓練中でも使っている人をかなりよく見ます。価格や品質の面でも、日本国内で購入して持って行くほうがお得な場合が多いため、使用を検討している方には日本での購入をおすすめします。 筆者のおすすめは安くて壊れにくく稼働時間も長い。デメリットといえば他の人と被りやすいぐらいのICOMのIC-R6です。 【おすすめ】サングラス サングラスは必須ではありませんが持っていくと便利なものの一つです。 もちろん渡航先で購入することもできますが、アジア人の骨格に合ったものがあまり売られていないので日本で購入することも選択肢です。 訓練用としてサングラスを購入する際には「偏光機能がないもの」(偏光機能で計器が見えなくなるため) と「テンプルが細いもの」(太いとヘッドセットの遮音性を阻害するから) を選びましょう。 筆者は現地で10ドルで買ったサングラスを使っていましたが、レンズのUVカットフィルムが劣化し目が痛くなったので結局RayBanのCHRISを買い直しています。 もちろんパイロットとしては遮光やUV耐性などのレンズ性能が1番重要ですが、RayBanのAVIATORなどデザインもこだわる訓練生はかなり多いですよ。 【おすすめ】日本語の参考書 海外の訓練はもちろん英語や現地の言葉で行われます。…
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2025年夏版 御巣鷹の尾根 慰霊登山 体験記
どうもShionです。2025年6月末に日本航空123便墜落事故現場である御巣鷹の尾根に慰霊登山をしたので最新の現地状況を共有させていただきます。 筆者は幼い頃よりこの事故を調べており、いつか現地に足を運びたいとずっと思っていました。ようやく車の免許を取得できる年齢になったので10年越しにようやく訪れることができました。 今年は事故後40年の節目の年です。航空に少しでも興味をお持ちの方は、JALの安全啓発センターとともに御巣鷹の尾根も訪れてみてはいかがでしょうか。 Contents慰霊の園と事故現場の位置関係慰霊の園アクセス事故現場 (昇魂之碑)アクセス両者の位置関係登山レポート 慰霊の園と事故現場の位置関係 日航123便事故は、実際に墜落した事故現場とは別に上野村の市街地で建立された慰霊碑があります。 それぞれ訪れていただきたい場所ですが、実際にはこの2箇所はやや離れた位置関係にあるのでこの情報を留意した上で足を運んでみてください 慰霊の園 慰霊の園は御巣鷹山慰霊碑(昇魂之碑)建立と同日の1986年8月1日に完成した追悼施設です。墜落現場から北東へ10キロメートル離れた上野村楢原地区に慰霊塔や身元識別不可能だった遺骨の納骨堂として整備されています。 こちらには資料館も併設されており、筆者が訪れた際には墜落の衝撃でひしゃげたメガネフレームや血のついたぬいぐるみなどの当時の遺物が展示されていました。 アクセス 事故現場 (昇魂之碑) 昇魂之碑は実際の墜落現場です。道は整備されていて30分ほどで登れる簡単な山道ですが、登山口までは車を使用する必要があります。 ここでは4名の生存者と多くの犠牲者が見つかったスゲノ沢や、コックピットが付近に激突したとされ救助捜索の起点としても使われたバツ岩を見ることができます。 アクセス 両者の位置関係 慰霊の園と事故現場は20kmほど離れており、車でも1時間弱かかる位置関係です。 そのためどちらを訪れるか、どの順番で立ち寄るかについては事前に計画されることをお勧めいたします。 また事故現場は山の奥深くですので落石や野生動物の出没に十分注意してお越しください。 登山レポート 私はまず「慰霊の園」を訪れた後、「昇魂之碑」へと足を運びました。道中、登山口へ向かう途中の渓谷沿いは、釣りのための車のいくつかとすれ違いました。 しかし、灯りの少ないトンネルをいくつか抜けるごとに、周囲の空気は徐々に厳かさを帯び、まるで空間そのものが変わったような感覚を覚えました。 カーナビやAppleの純正地図では、登山口の手前までしか案内されませんでしたが、目の前の道はさらに奥へと続いていました。 そのまま車を進めると、やがて行き止まりに数台の車とショベルカーが見えてきました。最初はダムの工事かと思いましたが、車を降りてあたりを見渡すと、そこが御巣鷹の尾根への登山口であることに気づきました。 登山口には手作りの杖と入山者カウンターが設置されていました。当日は非常に暑い日だったにも関わらず、歩き始めると木立で日差しが遮られ涼しく案外快適で、背中を押され山の上に誘われているような清々しくも不思議な感覚がありました。 途中、当時NTSBの委員長だったジム バーネット氏による「御巣鷹の尾根登山で、私は霊感を受けました。途中、私達はいつも沢沿いに登りましたが、私には、なにか水の流れが、私達に語りかけ、登山を励ましてくれているような気がしました。」という碑文があるのですが、実際に訪れてみると確かにその霊感(英文版ではSpiritual Experienceと表記されています)を肌に感じるような体験でした。 かなり急な山の斜面を時間をかけて整備して、簡単に登れるようにしていただいたことへの感謝と共に、当時ほぼ未開拓の状態で救出に向かった方々の苦労が偲ばれる道中でした。 沢沿いの道をたどりながら山を登っていくと、やがて道端に、事故を伝える碑や像が一つ、また一つと姿を見せはじめます。その数が増すにつれ、ここが単独機では世界最大の惨事となった墜落事故の現場であるという事実が、静かに実感に変わっていきます。 やがて山の斜面全体が視界に開けると、無数に立ち並ぶ墓標が目に入ります。今では緑あふれる土地が40年前には凄惨たる様相を呈していたことを、ここに残る沢山の碑が証人となって教えてくれます。 しかし予想外だったのが、たくさんの方が亡くなった現場にも関わらず重苦しい空気はなく、むしろ気持ちのいい澄んだ印象でした。 斜面を登っていくと少し拓けた場所で、そこに昇魂之碑はありました。 最後の激突の数秒前、失速して真横になった機体の右翼が最初に山肌に接触したとされる「U字溝」は昇魂之碑と向かい合うように位置していました。 昇魂之碑のさらに奥には、持ち主不明の遺品の埋設場所と犠牲者の写真がたくさん飾ってある小屋があります。 そこからさらに登っていくとバツ岩があります。バツ岩とは最後の衝突で機体が逆さまになりながらコックピットが激突した岩です。 墜落時には機体大部分に数百Gもの衝撃が加わったことで、機体上部の2階席から機体前部と主翼付近の構造体は原形を留めないほど破壊され、コックピットにいた3名はバツ岩付近で遺体の一部のみが発見されたそうです。 この岩は救助時には救助捜索の起点として群馬県警察が目印としてバツ印を記したそうで、ここを管理している方の話によると「理由は分からないが昔から決してエックス岩とは呼ばずバツ岩やバツ字岩と呼んでいる」とのことでした。 偶然にも、私たちが訪れた日は、5年ぶりのペンキの上書き作業が行われており、山を管理されている方から直接お話を伺える貴重な時間にも恵まれました。 ここで印象的だったのはコックピットクルー3名の墓標が本名ではなく戒名で書かれていたことです。 私は宗教史に興味があったことがあるので戒名について知識があり、それがすぐコックピットクルーの皆様のものであることが分かったのですが、本名を伏せ戒名だけを記載していることは事故当時のバッシングなどの事情かと愚推せずにはいられませんでした。 バツ岩の横を通り過ぎると次はスゲノ沢に降りることができます。筆者は山小屋から昇魂之碑を経由しバツ岩まで登り、スゲノ沢から下山しました。 スゲノ沢は機体が尾根に激突して炎上する際に機体後部が崩れ落ちた場所で、斜面がクッションとなり転がったことで衝撃が和らぎ、結果的に生存者の全員が発見された場所となりました。 他の場所に比べスゲノ沢は気絶しているのか亡くなっているのか見分けがつかないようなご遺体も多かったようで、生存者の証言によると墜落直後はまだ多くの方が息をしていたそうです。 しかし生存者がいたとはいえ、スゲノ沢は山で最も墓標が密に並んでいる場所でした。 生存者が発見された場所についての目印はありませんでしたが、生存者のご家族の墓碑が密集している場所があったので大体の検討はつくかと思います。(ただし移設などで実際の発見場所と異なる可能性はあります) 墓標を写真に収めることは避けていたのですが、スゲノ沢に関しては墓標を画角に収めることなく写真を撮ることができなかったので、実際に現地を訪れてご覧になってください。 緑が生い茂る現在の沢は当時の悲惨な様子を思わせず、自然が40年の時間の長さを教えてくれます。しかし同時によく目を凝らすと明らかに植生が変わる境界があることや焦げた木の痕跡、そして大量の墓標と碑文で当時の悲惨な情景を想像することができました。 近年は世界中で重大な航空事故が相次いでおり、たった2週間前にはインドで241人もの方が亡くなる大事故も発生しています。時間を巻き戻すことはできませんが、事故を風化させず過去の教訓を次世代に受け継ぐことは航空産業に携わる全ての人間の義務であると今回の慰霊登山で改めて痛感しました。 また筆者はスゲノ沢の最下部でメガネレンズの一部のような形をした透明な破片を発見しています。これが当時の遺物かは分かりませんが、未だに新たな遺留品が発掘されているとのことなので、もしかしたら事故原因を覆すような発見があるかもしれません。 改めまして、この事故で遭難された全ての方のご冥福をお祈りいたします。慰霊登山をされる際は足元に十分お気をつけて行ってらっしゃいませ。
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【PPL対策シリーズ】NavLogの書き方 後編
こんにちはShionです。今回は意外とやることが多くて慣れるまではなかなか時間のかかるNavLogの書き方を前編と後編にかけて解説します。 NavLogの書き方シリーズのお品書き 訓練中の方はもちろん、パイロット留学を計画している方の事前学習としても活用ください!それではこの記事では後編の「当日記入するもの」について説明します。 前編の内容がまだお済みで無い方はこちらをご覧ください Contents各セクションの紹介NavLogの構成要素と出典前編のおさらい数字の求め方Temp / WindWind Correction / Ground Speed風の進路と速度の影響WCAとG/Sを求めるのに必要なものStep. 1Step. 2Step. 3Step. 4MH(Magnetic Heading) / CH(Compass Heading)Compass Cardの例上昇するセクションの計算上昇を含むLegについてCessna 172Mの例TimeStep. 1Step. 2Fuel計算式 (1行目の例)合計Cessna 172Mの例参考資料 各セクションの紹介 それでは各セクションの紹介に移ります。フォーマットには様々ありますが、NavLogは基本的に以下の情報で構成されています。 NavLogの構成要素と出典 *使用するフォーマットにより多少差異があります。*太字表記は天候に関係するため当日埋める必要がある情報 急にたくさん出てきて訳わかんないという方、安心してください次項でそれぞれ説明します。 ここで頻出するMapやPOH, E6Bですがインターネット上で無料で利用できるリソースがあるので、もしまだ持っていないという方はこちらを利用してください。 *当記事では1976年式のC172M型のPOHを使用しています。*記載しているページ数は上記に添付している資料に基づいています。 前編のおさらい 前編では天候に関わらず事前に埋めることのできる情報を全て記入しました。したがってこの記事では当日に天気の情報が確定次第書き込む箇所の解説になります。 フライトテストでは最新の情報を試験官に提示するために限られた準備時間でNavLogを書き上げる必要があります。 そのため筆者はNavLogを短い時間で書き上げる練習を大量にこなして最終的にはWeight&BalanceとFlight Plan, Takeoff and Landing Distanceを全て合わせて15分で仕上げることができるようになりました。 これらの書類を正確に早く書けるようになることでテスト本番で余裕と自信を持って臨むことができるので、この記事の計算は慣れるまで何度も練習しましょう。 数字の求め方 Temp / Wind このセクションでは、進路に影響する気温と風についてNavLogに記入していきます。 カナダでは気象情報集めにこのサイトを使います。 NOTAMやMETERなどの読み方に関しては別で記事を上げるので今回は説明を省き記事作成時の気象条件を記載させていただきます。 ちなみにWindysというアプリでも空港情報や気象情報を確認することができます。モード切り替えで気象情報を読みやすい文体にもしてくれるため非常におすすめのアプリです。 それでは気象情報を入力した後のNavLogはこちらになります。 Wind Correction /…
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【PPL対策シリーズ】NavLogの書き方 前編
こんにちはShionです。今回は意外とやることが多くて慣れるまではなかなか時間のかかるNavLogの書き方を前編と後編にかけて解説します。 NavLogの書き方シリーズのお品書き 訓練中の方はもちろん、パイロット留学を計画している方の事前学習としても活用ください!それではこの記事では前編の「NavLogの基本情報と事前準備」について説明します。 ContentsNavLogってなに?NavLogの例 (画像はJeppesenのもの)各セクションの紹介NavLogの構成要素と出典事前に記入できるものと求め方From / ToAlt (Altitude, 高度)各スピードについてIASCASTASG/SCessna 172Mの例True Track / Distance方位についてVar (Variation, 真北と磁北の差)VariationCFSの場合Mapの場合参考資料 NavLogってなに? Navigation Logの略で、パイロットがフライト前に作成・使用する飛行計画の詳細な記録表のことです。NavLogは飛行ルート、時間、燃料、天候情報などを整理し、安全で効率的な飛行を実現するために欠かせないツールです。 現代ではFore FlightやFit Plan Goなどのデバイス上で必要情報を入力すると半自動でNavLogを作成してくれるツールもあります。 NavLogの例 (画像はJeppesenのもの) NavLogは地域や学校により異なるフォーマットを使っていることが多いです。そのため当記事はあくまで参考にまでに実際の運用では各学校のルールに沿ってNavLogを制作してください。 しかし訓練ではアナログで作ることで理論と感覚の両面でパイロットとしてあたり前の以下のような知識と技能を習得することができます。 「アナログでこんなん書いてるの前時代的だしやる意味ないだろ」とか思っている人も少なくないかと思いますが、アナログで満足にNavLogを書けない状態で先述のような便利ツールを使うのはタイピング遅いのにハッカー気取りでEnterキーを叩くようなものです恥ずかしいのでやめましょう。(個人の見解です) Fore FlightやFit Plan Goはとても便利なツールですが、これを読んでいる皆さんはアナログのNavLogの書き方を完璧に習得してから使いましょうね! 各セクションの紹介 それでは各セクションの紹介に移ります。フォーマットには様々ありますが、NavLogは基本的に以下の情報で構成されています。 NavLogの構成要素と出典 *使用するフォーマットにより多少差異があります。*太字表記は天候と関係なく事前に埋めることができる情報 急にたくさん出てきて訳わかんないという方、安心してください。次項でそれぞれ説明します。 ここで頻出するMapやPOH, E6Bですがインターネット上で無料で利用できるリソースがあるので、もしまだ持っていないという方はこちらを利用してください。 *当記事では1976年式のC172M型のPOHを使用しています。*記載しているページ数は上記に添付している資料に基づいています。 事前に記入できるものと求め方 それでは実際にそれぞれのセクションの意味と求め方を解説していきます。なおNavLogの順番とは前後しますが、天候に関係なく埋められる箇所のみ当記事にて説明しそれ以外は後編で取り上げることを予めご了承ください。 From / To このセクションでは、NavLogのLegを決めていきます。今回は例としてカナダのBoundary Bay空港(CZBB)からChilliwack空港(CYCW)までNavLogを書いていこうと思います。 空には道路がないのでこのように一直線で向かうことも不可能ではありません。しかし実際には空域に従ったり空から視認しやすい地形を沿う必要があるためNavLogではいくつかの中継地点を結ぶようにルートを設定します。 ルートを決める時はできるだけ以下のルールに従いましょう。 上記に則って筆者は以下のようなルートを設定しました。 ルート設定は学校や教官の裁量によりかなり変わるので、既に訓練を始めている方はインストラクターや先輩に確認してもらいましょう。 それでは通るルートを決めたらNavLogに記入していきます。*実際には地図に実線とDrift Lineを書き込む必要があります (応用編で解説) Alt (Altitude,…
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【パイロット学生必見】カナダのオンライングラウンドスクールを徹底比較してみた
こんにちはShionです。今回はPPLの試験を受けるために必要なRecommendationを発行できる公認オンライングラウンドスクールについて比較していこうと思います。 カナダでPPLを取得するには、フライト訓練と並行してグラウンドスクールの受講が必須です。これまで多くの人が通学式のグラウンドスクールに通ってきましたが、近年ではオンライングラウンドスクールという柔軟で効率的な選択肢も出てきました。 パイロット留学を計画している人は渡航前にオンラインで事前学習をすることによりスムーズに訓練を進めることができるので、この記事を参考にオンライン地上座学の受講を検討してみてくださいね。 Contentsグラウンドスクールとは?Examination Prerequisites各学校の比較PilotTraining.ca (Harv’s Air)Canadian Flight TrainersThe Wise PilotHangaaarNizus注意点について参考文献 グラウンドスクールとは? パイロットの免許を取得するときは、ほとんどの国で「学科試験」「飛行試験」「飛行時間」の3要素を満たすことでライセンスが発行されます。 カナダの航空を管轄しているTransport CanadaではこのうちPPLの学科試験(PPAER)を受けるために以下の条件を課しています。 Examination Prerequisites Prior to taking a written examination, an applicant for a flight crew permit, licence or rating shall meet the prerequisites for the examination set out in the personnel licensing standards with respect to CAR 401.13(1) このうちRecommendationに関してはTransport Canada公認のフライトスクールが提供する、推薦状発行に必要な事前学習をオンラインで完結するコースの修了により日本にいながら事前に準備することが可能になります。 事前に地上座学を開始することにより以下のようなメリットがあります…
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【パイロット学生必見】航空用ヘッドセットどれがいいか比較してみた
どうもShionです。パイロット訓練、こだわりのある機材を使っているとそれだけでモチベーションが高まりますよね。今回は訓練のパフォーマンスを大きく左右し、おそらく最も高い買い物になる「ヘッドセット」について比較していこうと思います。 Contentsヘッドセットってなに?ヘッドセットの例プラグはどれを選べばいい?DualプラグDualプラグの例U-174/UプラグU-174/Uプラグの例6 Pinプラグ6 Pinプラグの例ノイズキャンセリングの種類パッシブノイズキャンセリング(PNC)アクティブノイズキャンセリング(ANC)有名メーカーの比較ANC非搭載機種ASA HS-1ADavid Clark H10-13.4Faro G2 PNR HeadsetANC搭載機種BOSE A30BOSE A20LIGHTSPEED Zulu 3David Clark H10-13X ANRFaro G2 ANR Headset (Active)筆者のおすすめ参考文献 ヘッドセットってなに? パイロットのドキュメンタリーや訓練生のYouTubeを観ている時に「パイロットは飛行中になんでゴッツいヘッドセットつけてるんだろう…」と疑問に思ったことはありませんか? 実はパイロットには操縦のほかに、管制官や他機と無線で連絡を取り合うことで進路を決定したり衝突を回避するという重要な仕事があります。 これに用いられるのがヘッドセットです。 パイロット用のヘッドセットにはエンジン音などの轟音の中で正確に情報を送受信できることや十数時間連続で使用しても疲れにくいことなど、操縦者の負担が最小限になるように設計されています。 ヘッドセットの例 Bose A20 Aviation Headset このヘッドセットですが、実は音質や付け心地がメーカーによりかなり特徴があり、自分に合った機材を選ぶことでラジオの精度やフライトのパフォーマンスが劇的に改善します。 ぜひこの記事をヘッドセット選びの参考にしてより良い訓練ライフを送りましょう! プラグはどれを選べばいい? ヘッドセットを選ぶ最初の選択肢はプラグタイプです。飛行機により様々なタイプのプラグが使用されており、飛行機側のプラグに合わせてヘッドセットを購入する必要があります。 なお、どのヘッドセットでも基本的にほぼ全てのプラグタイプで販売されています。 ヘッドセットによってはケーブルやコントロールユニットが別売りされている場合があるので、その場合はヘッドセットは変えずにケーブルのみ交換することも可能です。 *XLR-5やU-93Aに関しては訓練機への採用例が少ないため紹介していません。 Dualプラグ Dualプラグの例 参考画像: Bose A30 Dual Cable DualプラグはGeneral Aviation Twin Plugsとも呼ばれている訓練機で最も広く使用されているタイプの端子です。 Dualプラグの特徴はマイク用とスピーカー用のプラグがそれぞれ独立していることです。それぞれ細いプラグがマイク用のPJ-068(3極)で太いプラグがスピーカー用のPJ-055(2極)となっております。 CessnaやBeechcraft, Piper, Cirrusなどほぼ全ての訓練機がDualプラグを採用しています。 Dualプラグには機体からパワーを供給される機能がないため、Bluetoothやアクティブノイズキャンセリング機能のあるヘッドセットでそれらの機能を使用する場合にあは電池や充電などが必要になります。*ただし充電がない状態でもBluetoothやアクティブノイズキャンセリング機能を除くヘッドセットの機能は維持されます。 ただしDualケーブルから他のプラグへの変換ケーブルは販売されていないため、訓練開始前にヘッドセットを購入される場合は学校に機体のプラグタイプを確認されることをお勧めいたします。 U-174/Uプラグ…
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空港紹介 CYPK編 “最新のCFSが欲しくなる空港”
どうもこんにちはShionです。今回は周辺環境が非常に恵まれていて、バンクーバー市街地からのアクセスも良好なPitt Meadows空港についてご紹介いたします。留学先をお探し中の方必見の記事となっておりますので是非最後までご覧ください。 ContentsPitt Meadows空港の基本情報訓練環境生活情報参考文献 Pitt Meadows空港の基本情報 Pitt Meadows空港(CYPK)はカナダのBC州にある3本の滑走路を持つ空港です。Boundary Bay空港と並びバンクーバーの市街地に非常に近い空港として知られておりアクセスも良好です。 バンクーバー国際空港の要領逼迫に伴いジェネラル・アビエーション用の空港として開港され1972年から1973年にはカナダで最も忙しい空港でした。しかしBoundary Bay空港(CZBB)が民間空港として再整備されるとともに需要がなくなり、利用者が右肩下がりに落ちていったという不遇の過去をもつ空港でもあります。 CZBBに比べると忙しさは少ないですが、それでも2023年のCanada’s busiest airports by aircraft movements(航空機の移動数実績でみた統計)では7位を記録し、これはバンクーバー地域の訓練ができる空港ではCZBBとAbbotsford国際空港(CYXX)に次ぐ記録です。 CYPKは非常に綺麗なターミナルと充実した設備を持つ空港で、CZBBと比較して地上での待機時間が少ないことやTaxingの距離が短いことがメリットです。 ターミナル内のカフェ(Whiskey Charlie)は滑走路前の大パノラマを眺めながら飲食でき、バンクーバー地域では最も近くで大迫力の飛行機を眺められる場所です。またターミナル内にはこじんまりしたパイロットショップもあるので是非立ち寄ってみてください。 最近だとガンのチャリティフライトとしてCessna 182Qでソロ世界一周をしているEthan Guo氏が飛来しています。筆者も同い年ですが行動力の違いに愕然としながらとても尊敬しています。 訓練環境 CYPKは山岳地帯のすぐ麓に位置しており、山岳部の影響を受けたフライトの経験を積むことができます。2025年時点でDLI取得認定校が5校あるため転校の際は周辺環境を変えることなく学校を変えることができます。 CPYKは訓練エリアが非常に近いことが特徴で水上飛行機用のドッグがあったり管制域内にパラシュート降下地点があるので北米らしい非常に魅力的な訓練環境と言えそうです。 川沿いで周辺の島の地形が特徴的なことから単独飛行中も安心して空港を視認することができます。ただし空港プロシージャーが難しく、また大きく変更されることもあるので常に最新の空港プロシージャーをCFSなどで確認する必要があります。 高度制限や進入手段も非常に細かく決められているのでCZBBベースの筆者はソロのクロスカントリーフライトでCYPKに立ち寄る際はとても怖かった記憶があります。 生活情報 バスはCoquitlamからMaple Ridge Eastを結ぶ701バスとPitt Meadows市街を走る719バスが利用できますが、最寄りのバス停から各学校まで最低30分ほど歩かなければならない距離で、ダウンタウンや別の地区から通学する場合は車が必須となります。 車を持たない方はPitt Meadows市街地やMaple Ridge地区が現実的な通学圏内になります。 ただしPitt MeadowsやMaple Ridgeは非常に治安が良く閑静な街並みで比較的安価に家を見つけることができます。 参考文献 Wikipedia contributors. (2025b, February 19). Pitt Meadows Regional Airport. Wikipedia. https://en.wikipedia.org/wiki/Pitt_Meadows_Regional_Airport Fly YPK. (n.d.). Fly…
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空港紹介 CZBB編 “ブレーキを踏む筋肉が鍛えられる空港”
どうもこんにちはShionです。今回は訓練空港としてバンクーバー地域で屈指の人気を誇り、私のベース空港でもあるBoundary Bay空港についてご紹介いたします。留学先を探し中の方必見の記事となっておりますので是非最後までご覧ください。 ContentsBoundary Bay空港の基本情報WW2の名残訓練環境生活情報参考文献 Boundary Bay空港の基本情報 Boundary Bay空港(CZBB)はカナダのBC州にある2本の滑走路を持つ空港です。バンクーバーの市街地に最も近い空港として知られておりアクセスも比較的良好です。2023年のCanada’s busiest airports by aircraft movements(航空機の移動数実績でみた統計)では国際空港を含むランキングでは3位を記録しています。 WW2の時代にカナダ王立空軍とイギリス空軍の訓練用空港としてLadner基地という名前で開港され、日本軍の侵攻に対する防空支援を行うために運用されたという、日本人にとっては少しご縁のある歴史を持つ空港です。*余談ですが戦後にバンクーバー空港の発着容量逼迫に伴い分港的な用途で再開港した名残でCFS(カナダの空港情報図鑑)には「B(Boundaryの頭文字)」ではなく「V(Vancouverの頭文字)」のセクションに載っています。 WW2の名残 当時の名残は随所に残っており、Apron 3では戦時中の廃墟や古い機体があります。また空港ターミナルには簡素ですが昔のパイロットの使ったE6Bや飛行服、写真が展示されています。 飛行場西側に生ゴミ処理工場、東側には大規模な大麻栽培畑があり日によってはとんでもない悪臭があたりを漂います。また生ゴミ処理工場の影響かRW31とRW07のショートファイナル付近には大量の鳥がいる場合があり、さらに空港の周囲は自然が溢れているためコヨーテなどの動物を稀に見かけます。(筆者のファーストソロでは滑走路にコヨーテが侵入し管制官から警告を受けました) 訓練だけではなく個人所有機の運用や飛来も盛んでApron 3には多くの個人所有機や手作りで飛行機を作っている人がいたり2024年の12月にはアーティストのTaylor Swiftがプライベートジェットでこの空港を利用しています。 毎年夏にはBoundary Bay Airshowが開催されており、訓練生から地元の方まで多くの人が訪れる大人気イベントになっています。運営ボランティアを募集していることがあるのでポスターを見かけたら参加してみてはいかがでしょうか? 訓練環境 周辺には海や市街地、山岳地帯があり豊富な地形で訓練を積むことができます。2025年時点でDLI取得認定校が5校あるため転校の際は周辺環境を変えることなく学校を変えることができます。 海沿いで周囲の海岸線の地形が特徴的なことからフライト中に容易に視認できる空港で単独飛行中も安心して着陸することができます。またカナダ屈指の忙しさを誇るATCで訓練することにより自然とトップレベルのラジオ技術や効率的な飛行テクニックを身につけることができます。 その反面で特に夏季は離陸やサーキット練習の待ち時間が非常に長く、待機時間にも飛行機や教官の費用が発生します。Delta Heritage Air Park(CAK3)やバンクーバー国際空港、アメリカ国境と接している影響から空港プロシージャーがやや難しく、特に訓練機の多い日のRW25のサーキットでは高度制限により降下率の大きい着陸が要求されます。 またごく稀に帰投(In Bound)する際に空域外での待機が必要な場合や空域侵入後に着陸できる余裕ができるまで空中でたらい回しにされる場合もあります。*ただしCZBBのATCは忙しくても非常に親切なので英語が使えれば特に心配する必要はありません 非常に実践的な環境であるCZBBですが、前述の通りATCがとても優秀かつフレンドリーな方ばかりで、公式InstagramではNOTAM(空港設備情報)やProcedure(進入進出手順)をイラスト付きで非常にわかりやすく解説してくれています。 View this post on Instagram A post shared by Boundary Bay Tower (ZBB) (@czbb.tower) たまに質問コーナーが開催されていたりInstagramの投稿に反応してもらえたりもします(笑)個人的にはバンクーバー地域で訓練される方は、最新情報集めにInstagramでCZBBとCYKAの管制公式アカウントをフォローすることをお勧めします。 生活情報 Boundary Bay空港は各学校のすぐ近くまでバス(310)が来るので通学に非常に便利です。Scottsdale ExchangeやLadner Exchangeというある程度大きなバスターミナルに通じているので、そこからRichmond地区やNorth Delta,…
